すべての動物が
幸せに暮らせる日まで
獣医師、アメリカ | クレア・パーク

Q. 獣医として働く上で
インターンシップやレジデンシーの
修了は必須ではないと聞きました。
にもかかわらず、大学病院で
インターンからやり直すことに
したのはなぜですか?
米国で8年間教育を受け、
国家資格試験に合格した後、
学生時代に働いていた病院で
一般開業医として働くことを選択しました。
あらゆる意味で、
私は望むものすべてを
手に入れていると感じていました。
しかし、ある時、
「私は患者のために
本当にできる限りのことをしているだろうか?」
と自問自答し始めました。
どんなに勉強しても、
専門医と一般医との間には、
自分だけでは埋められない
隔たりがあるように感じたのです。
その気づきが、外科専門医プログラムに
応募するきっかけとなりました。
そのためには、レジデンシーの前提として
大学病院でのインターンシップから
始める必要がありました。
もし、私が手術を施すたびに、
それが患者にとって最善の選択肢であると
確信したいのであれば、これが
唯一の道だと気づいたのです。

Q. 米国で働く外国人獣医師には
多くの制約があると聞いています。
そこでのあなたの経験は
どのようなものでしたか?
最近では、獣医師の深刻な不足により、
外国人獣医にとってビザや永住権の
取得が以前よりも容易になっています。
もちろん、資格取得は依然として簡単ではありませんが、
専門家としての評価、待遇、収入の面では、
米国が最高の環境を提供していると私は信じています。
だから個人的には、
不満はほとんどありません。
実際、米国ほど巨大な
ペットケア市場を持つ国はありません。
その市場規模は非常に大きな意味を持ちます。
獣医師が学術的にも臨床的にも成長し、
さまざまな方法で目標を追求するための
絶好の機会を生み出しています。



Q. 動物への愛情と情熱は
どこから来るのですか?
幼い頃から、動物をとても愛していて、
飼ったことのない動物はほとんどいませんでした。
いつも動物たちに興味があり、
自然と惹かれていました。
今でも、動物たちは私にとって
驚きと賞賛の源です。
しかし、獣医として、患者である動物たちに
対して感じる愛情は、単に「好き」という
感情を超えたものです。
深く彼らを思いやり、
苦しんでいる彼らに
同情することだと信じています。
この共感の気持ちが、
最も困難で複雑な状況においても、
患者のために可能な限り最高のケアを
探し続ける原動力となっています。

Q. おめでとうございます。
YouTubeチャンネル
『American Veterinarian YouTube Channel』は
登録者数8万1千人に達しました。
獣医を夢見てあなたをロールモデルと
している人々に、何か有益なアドバイスを
いただけますか?
一般開業医の獣医としての人生は、
時間、費用、労力を投資した割には、
他の医療専門職に比べて報われないことがあります。
本当に動物を愛していなかったり、
仕事そのものに真の情熱を見出せなかったりすると、
それは信じられないほど困難な道になります。
また、毎日、動物が死んでいくのを
見たり、治療が拒否されるのを
見たりすることは、精神的に
非常に疲弊する状況に直面しなければなりません。
だからこそ、動物を愛しているだけでは、
この職業を選ぶには不十分だと
理解してほしいのです。
専門医への道は特に長く、
激しい競争のため、多くの人が途中で諦めてしまいます。
そのような時、
自分が何を求めているのか、
そして人生で最も重要な価値観は何かを
明確に理解することが、
真の幸福につながると信じています。

Q. ファンミーティングの一環として
保護犬のボランティア活動を
始めたきっかけは何ですか?
毎年、動物病院や
様々な国のシェルターで
ボランティア活動に参加してきました。
多くの人は、保護犬や保護猫のために
ボランティアをすることを一度は考えるものの、
なかなか最初の一歩を踏み出せないでいます。
だから、私は彼らが
始めるための小さなきっかけを
与えたいと思ったのです。
実際、私のチャンネルの多くの
登録者から、この機会を通じて
初めてボランティアに参加したと聞きました。
イベント後も、獣医学生を含むかなりの数の人が
定期的にボランティア活動を続けています。
そのような話を聞くたびに、
私はとても誇らしく感じます。

Q. 常に自分自身に挑戦し、
夢に向かって努力されている姿は、
本当に素晴らしいです。
常に守り続けたい
個人の価値観は何ですか?
どんな状況であっても、
患者が常に最優先されるべきです。
獣医師として、特に外科医として、
私が行うすべての医療上の決定と行動は、
患者を中心とすべきです。
すべての決定は、明確な医学的根拠に基づいており、
患者の最善の利益が最優先されるべきだと信じています。
もちろん、各飼い主の状況や
見解を含め、考慮すべき要素はたくさんあります。
それでも、動物の視点から
可能な限り最善の選択肢を擁護することが、
獣医師の責任だと信じています。


Q. 広大な自然の風景や
アウトドア活動を心から
楽しまれているようですね。
最も感動した旅先はどこですか?
そこでどのような感情を抱きましたか?
私が訪れた中で最も忘れられない場所の一つは、
進化論発祥の地とも呼ばれ、自然愛好家にとっての
夢の目的地であるガラパゴス諸島でした。
ある夕暮れ時、カヤックで岸に戻っていると、
アシカが私の横を泳ぎ、
遊び半分でパドルを掴み始めました。
空は夕焼けの鮮やかな色彩で満たされ、
遠くには二重の虹が現れました。
「すごい」と当時思ったのを覚えています。
まるで物語の中に生きているような
感覚でした。


Q. 米国で獣医として
直接経験したことは、
あなたをどのように変えましたか?
私は中学2年生の時に
米国に移住しました。
最初は少し intimidated (気後れ)していましたが、
向こうの教育システムを経験することで、
徐々に自信をつけられるようになりました。
獣医学部の初日、教授の一人が私たちに言いました。
「自分たちを学生だとは思わないでください。
この瞬間から、私たちは皆、同じ分野の同僚であり、
あなたたちは患者の主治医です。」
その考え方が私の中に残りました。
訓練を受けるうちに、私は自信をつけ、
医師に求められる専門的な考え方とマナーを学びました。
その過程が、獣医師としてだけでなく、
自己肯定感を高める上でも
私を成長させてくれたのだと思います。
